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今日は挨拶抜き!
とりあえずmixiで書いてたんだけど
なんとなく自前のブログにも残しておきたくてほぼそのまま転載。
下にも書いたけど、若干のネタバレを含んでるので
未見の方はまずは劇場へ足をお運び下さい。
全国ロードショーじゃないので
本当に観たいと思わなければ観る事が出来ませんが
それはGKでも同じ
「自分の作品へのハードル」
なので、是非上映館へ。
この映画、円盤で自宅のTVじゃ勿体ないです。
そこかしこで既に言われている通り、
「音」
もひとつの重要なファクターになってます。
それを受け取るにはやはり劇場で…と。
では以下本文。
そしてもう一度。

まだの方でネタバレ回避の方はココで閉じて下さいませー。。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ついに公開されたゴティックメード。
今回生まれて初めて「公開初日」に観に行ってきました。
んで、観ちゃったらやっぱりこう色々書散らしたくなるワケで…。

ひょっとしたらネタバレになっちゃう可能性もあるので
予備情報無しで楽しみたいんじゃーーーー!って方はこの先厳禁。

なんつーか、観た直後の沸騰した状況だから勢いづいて書けちゃうって事なので
申し訳無いけどダラーっと書いていっちゃいます。


































ってな訳で、まず初っ端でガッツーンとヤられます。
ハイ、もうガード不能です。
でもって実は物語の構成として基本中の基本
「物語の始まりがラストへのリード」
で二度目のガッツーン。

そして本編となる訳ですが
ここではもう敢えて本編の内容は語りません。
だって内容自体は殆ど事前情報で既出です。
詩女が旅をし、皇子が警護する。
そんだけです。
これはある意味でのFSSの年表と同じです。
物語は既に分かっている。
分かっているのに魅せる。
そーいう事だと思います。

そして、根本的な永野氏の「兵器」と「戦争」への思いが垣間見えます。
アトキ戦直前、コーラスIII世に語るソープの言葉と同じく
GTMでもそういった「負の面」が明確に語られます。
ヤクト・ミラージュの組立られる工房内でラキシスとアマテラスが語りあった様に
殺人を目的とした「兵器」の醜さが語られます。

しかし、それでも目的の為に突き詰められた者には美しさが有る。
そしてそれが最も輝くのは戦場であり戦争なのである。


なるべく核心には触れない様に色々書きたいので、本編については以上で。

で、本題なのは、結局GTMの立ち位置とは何なのか。
以前から

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
GTMはたぶんAD世紀とかの話を下敷きにしたFSSでは無い話。
キャラクターが出てくるとか
ナイトマスターの紋章があるとか
どう見てもアトールの巫女です本当にありがとうございました。
とかあるけれど、
それはもうエルガイムでも既に通った道。

角川エルガイム別冊2において公開された「ファイブスター物語」
ココでは支配者はやはりオルドナ・ポセイダルであり
それを打倒するのはダバ・マイロードことカモン・ワーラー。
しかしフロートテンプル内にはラキシスとアトロポスがポセイダルと供に居て
ガスト・テンプルの横にはジョーン・バインシェル(ヨーン君の英語読み)が居る。
つまり、FSSのキャラクターが居ても
それはやはりエルガイムなのだ。

だから、GTMもあくまでGTMであり
そこにFSSの要素が入るのは同じ作者なので必然。

エルガイム→別冊2ファイブスター物語
がFSSの第二部となっている様に
GTMとはAD世紀辺りを描いてはいるけれど別の作品だと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と書散らしてました。
んで実際にGTMを観た感じだと、
大半の人が「やっぱFSSじゃん」と。

ですが、個人的には最後の最後まで「FSS-エピソードGTM」とはなっていなかった事を思って
「別物」と、しておきたい。
後からFSSにベリンが出ようとも
トリハロンが出ようとも
ボッドバルトが出ようとも
「GTM」は「GTM」なのだと。

更に勝手な推測としては
GTMは永野氏の独り立ちの作品なんじゃないだろうか…と。
前述の通り、FSSはその根源をエルガイムに持っている。
デザインは人物からメカに至るまで永野氏だが
物語、世界は実は富野氏の作ったモノだ。

富野氏は自身の作品ダンバインと、その世界であるバイストン・ウェルについては
「リーンの翼」といったオーラバトラー戦記として展開された。
しかし、エルガイムのペンタゴナ・ワールドについては
「アレは永野君にあげました」
と某雑誌のインタビューで答えていた。
そしてそれが後にジョーカー太陽星団となる訳である。

つまり、ジョーカー太陽星団=FSSとはその源は永野氏ではなく富野氏なのだ。

そこで改めてGTMを振返ってみると
一つの事に気が付く。
それはFSSの要素は取り込まれているが
エルガイムの要素は取込まれていないのだ。

まずGTMにファティマは出て来ない。
なぜならファティマの原案はエルガイムで表立って使われなかった「マリア」が元だから。
そしてGTMのツインスイング機構。
これもエルガイムから始まった「フレーム&外装」からの脱却だと考えられる。

翻って、騎士&ボルテッツ。
これはエルガイムには存在しない、いわばFSSにおいて生まれた要素。
(テンプルナイツは存在するが、肉体改造された特殊な存在とは描かれていない)
そして巨大な帝国と巫女の存在。これもFSSにおいて生まれてきたもの。

故に個人的な結論としは

GTMはエルガイムという富野氏から離れ、FSSという自身の作品を昇華させた別の作品である

としたい。

最初と最後にクリスティン・Vが出てきたのもそういう事なんじゃないかと思う。
FSSのイメージリーダーはクローソーだが
それはあくまでエルガイム→FSSの流れとしての中心的キャラクター。
むしろFSS単独でのもっとも中心的キャラクターはクリスであると思う。
永野氏が自身でつける「くりす」を冠している通り
永野護という個人が最も投影されたクリスティンが出て来る事こそが
GTMがエルガイムからの「親離れ」を目指して作られた事を表していると思う。

永野氏はインタビュー等々で富野氏への尊敬と敬意を述べているが
同時にそれは目指す高みな訳で
その為には「永野護が生み出した作品」を形にする事が必須である。
富野氏から本当に認められるには
人の作ったレールの上を走るのではなく
自身が道を作らなければならない。
それがクリエイターであり、富野氏もまたクリエイターだからだ。

エルガイムとFSSを断ち切る為に
敢えて「FSS」とクレジットしない。

そんな微妙に理解し難い捻くれた考えも永野氏ならあり得るんじゃ無いだろうか。

ま、要するに
ここまで来て結局FSSですって言っちゃったらかっこ悪いぜ!
って思ってるだけなんだけどね。


あと、いくつか
「FSSだから全然劇場用オリジナルアニメーショじゃねーじゃん」
ってのを目にするのだが
作者自身が作り、未発表の作品である以上
FSSであったとしても十分に「劇場用オリジナル」だと考えていいと思う。
原作付きつってもその原作者自身が作ってる訳だし
既に発表された内容ではない訳だから。





PS.
しょっぱなのKOGなんだけど
あれも別に新バーションのKOGじゃ無いだろうね。
単行本一巻の表紙しかり
キャラクターズ2の表紙しかり
本編以外でどんな形が描かれようと、それはKOG。
しかしながらただ単にKOGでしかない。
Joker3100版やVer.3とはまた別の次元でのKOG。
そういう事なんだと思う。
その時その時の衝動を取込んで描かれる、ただのKOGなんだと思っている。
今回は「GTM」があった上で「KOG」を書いてみたよ?
っていう連載休止とGTMをずーっと待っていたファンへのサービス。
それ以上でもそれ以下でも無いんだと思う。

で、すげー立体物が見たい、欲しい、作りたい!

つー事で
夏のWFあたりでGTMでのFAC開催してくれませんかねー
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